【Excel】MacBookでExcelを使う方法と特徴

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今回は、MacBookでExcel(エクセル)を使う方法と特徴について紹介します。
「MacでもExcelは使えるの?」「Windows版との違いは?」という疑問をお持ちの方に向けて、MacBookでのExcel利用方法や特徴、Windows版との違いなどを解説します。

MacBookでExcelを使う方法

MacBookでExcelを使う方法は大きく分けて以下の3つです。

1. Microsoft 365(サブスクリプション型)

Microsoft 365は月額または年額で支払うサブスクリプション型のサービスで、常に最新バージョンのExcelを使うことができます。

主なプランとしては以下があります:

  • Microsoft 365 Personal:個人向けプランで、月額2,130円または年間21,300円(税込)。Word、Excel、PowerPoint、Outlookなど主要なOfficeアプリが利用可能で、1TBのOneDriveストレージも付属しています。1つのライセンスで5台のPC/Mac、5台のタブレット、5台のスマートフォンにインストール可能です。
  • Microsoft 365 Family:家族向けプランで、最大6人までが利用でき、それぞれに1TBのOneDriveストレージが付属します。
  • Microsoft 365 Business:法人向けプランで、セキュリティ機能や管理機能が強化されています。

Microsoft 365の最大のメリットは、常に最新機能が利用できることと、複数のデバイスで利用できる点です。

2. Office永続ライセンス版(買い切り型)

一度購入すれば、バージョンアップなしで永続的に使用できるライセンスです。

  • Excel単体:Excelだけを購入する場合、Microsoft公式サイトで購入できます。1ライセンスで2台のPCまたはMacにインストール可能です。
  • Office Home & Business 2024:Excel、Word、PowerPoint、Outlookがセットになったパッケージで、約44,000円(税込)です。商用利用も可能です。2台のWindows PCまたはMacにインストール可能です。
  • Office Home 2024:Excel、Word、PowerPointがセットになったパッケージで、家庭や学生向けです。約34,500円(税込)で、2台のWindows PCまたはMacにインストール可能です。

永続ライセンス版は、長期間使用する予定がある場合やインターネット接続が不安定な環境で使用する場合に適しています。

3. 無料でExcelを使う方法

無料でExcelを使いたい場合は、以下の方法があります:

  • Microsoft Excel Online:Microsoftアカウントを持っていれば、ブラウザ上で無料でExcelを使用できます。基本的な表計算機能は使用できますが、オフライン使用不可やマクロ作成不可などの制限があります。
  • Numbers(Apple純正):MacBookに標準でインストールされている表計算ソフトで、Excelファイルの読み込みや編集も可能です。ただし、高度な機能や数式は完全に互換性があるとは限りません。
  • LibreOffice Calc / OpenOffice Calc:オープンソースのExcel互換ソフトウェアで、基本的な表計算機能を無料で利用できます。
  • Googleスプレッドシート:Googleが提供する無料のクラウドベース表計算ソフトで、Excelファイルのインポート・エクスポートが可能です。

無料版は基本的な機能を使う分には問題ありませんが、ビジネスでの本格的な利用や高度な機能を使用したい場合は、有料版のExcelを検討した方が良いでしょう。

MacBook版Excelの特徴

MacBook版のExcelは、基本的な機能はWindows版と同じですが、いくつかの特徴や違いがあります。

1. インターフェースの違い

MacBook版Excelは、macOSに最適化されたインターフェースを持っています。リボンメニューのデザインや配置が若干異なりますが、主要な機能へのアクセスは同様に可能です。また、MacBookのRetinaディスプレイに対応しており、美しい表示が可能です。

2. ショートカットキーの違い

MacBook版ExcelとWindows版Excelの大きな違いの一つがショートカットキーです。例えば:

  • コピー:Windows版はCtrl+C、MacBook版はCommand+C
  • 貼り付け:Windows版はCtrl+V、MacBook版はCommand+V
  • データの端まで移動:Windows版はCtrl+方向キー、MacBook版はCommand+方向キー

基本的にWindows版のCtrlキーがMacBook版ではCommandキーに置き換わっていることが多いですが、すべてのショートカットがそのまま対応しているわけではありません。MacBook版では「ツール」→「ショートカットキーのユーザー設定」から独自のショートカットキーを設定できます。

3. 機能の違い

MacBook版Excelは、Windows版に比べていくつかの機能制限があります:

  • マクロ(VBA):MacBook版でもVBAは使用できますが、一部機能が制限されています。特にActiveXコントロールは使用できません。Windows環境で作成したActiveXコントロールを含むファイルをMacで開くと、エラーが表示されたり、機能が使えなかったりすることがあります。代わりにフォームコントロールを使用することで、MacとWindows両方で互換性のあるファイルを作成できます。
  • 一部の関数:WEBSERVICE関数、ENCODEURL関数、FILTERXML関数など、一部の関数はMacBook版では使用できません。
  • アクセスキー:Windows版でAltキーを使用するアクセスキーは、MacBook版では使用できません。
  • アプリケーション切り替え:Windows版ではCtrl+Tabで複数のExcelファイル間を切り替えられますが、MacBook版ではこの機能が制限されています。

ただし、通常の表計算機能やデータ分析、グラフ作成などの基本的な機能は、MacBook版でも問題なく使用できます。

MacBook版ExcelとWindows版Excelの互換性

MacBook版ExcelとWindows版Excelの互換性は基本的に高く、多くの場面で問題なくファイルをやり取りできます。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • マクロを含むファイルは、一部動作が異なる場合があります。特にActiveXコントロールを使用したマクロはMacでは動作しません。
  • 高度な機能や特殊な書式設定を使用したファイルは、完全に同じ表示にならないことがあります。
  • Windows版で作成したファイルをMacBook版で開く場合、一部の機能が使用できない可能性があります。

これらの問題を避けるためには、共有するファイルではマクロの使用を控えたり、基本的な機能のみを使用するなどの工夫が必要です。また、Office 365を使用することで、互換性の問題が軽減されるケースもあります。

MacBook版Excelの活用ポイント

MacBook版Excelを効率的に活用するためのポイントをいくつか紹介します。

1. クラウド連携を活用する

MacBook版ExcelはOneDriveやSharePointとの連携が強化されています。クラウドストレージを活用することで、複数のデバイス間でファイルを同期したり、他のユーザーと共同編集したりすることが可能です。

2. MacBook独自の機能を活用する

Mac版特有のショートカットキーやトラックパッドジェスチャーを覚えると、作業効率が向上します。

3. 他のAppleアプリとの連携

MacBook版Excelは、Numbers、Pages、Keynoteなど他のAppleアプリとのデータ連携も可能です。必要に応じてこれらのアプリを併用することで、MacBookの強みを活かした作業が可能になります。

まとめ

MacBookでもExcelは十分に使用可能で、基本的な表計算機能や分析機能はWindows版と遜色なく利用できます。Microsoft 365(サブスクリプション型)、Office永続ライセンス版(買い切り型)、無料版と、用途や予算に応じて選択できるオプションが豊富にあります。

ただし、Windows版とは一部機能や操作方法が異なるため、特にマクロや高度な機能を多用する場合は注意が必要です。ショートカットキーの違いやインターフェースの違いにも慣れる必要がありますが、MacBookの美しいディスプレイやスムーズな操作性と組み合わせることで、効率的な作業環境を構築できるでしょう。

初めてMacBookでExcelを使うユーザーは、まずは無料版や体験版から試してみて、自分の用途に合ったプランを選ぶことをおすすめします。

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