幼児の習い事の始め時はいつ?「やめたい」と言われた時に私がとった行動
「ママ、もうスイミングやめたい。」
保育園のお迎えの帰り道、娘がぽつりとそう言った。まだ3歳になったばかり。始めてたった2か月だった。
私はミサト、35歳。都内で共働きをしながら2歳の頃から娘の習い事を考え始めた。周りのママ友が「うちはもうピアノ始めたよ」「リトミック楽しいよ」と話すのを聞いて、焦りに近い気持ちで娘をスイミングに通わせた。
今思えば、あの焦りが間違いの始まりだった。
幼児の習い事、始め時はいつがいいのか
結論から言うと、「子どもが興味を持ったタイミング」が一番いい。
当たり前のことなのに、私はそれを無視していた。
娘は水遊びは好きだったけど、プールの大きさや知らないコーチに怯えていた。体験教室では泣かなかったから「大丈夫だろう」と判断したけど、あれは私がそばにいたからだった。
実際に一人でレッスンが始まると、毎回プールサイドで泣いていた。コーチが「慣れますよ」と言ってくれたけど、2か月経っても泣き止まなかった。
周りと比べて焦った私の失敗
ママ友のグループLINEで「うちの子、もうバタ足できるようになった!」という報告を見るたびに、胸がざわついた。
- 「うちの子だけ遅れてるんじゃないか」
- 「今やらないと取り返しがつかないんじゃないか」
- 「せっかく入会金も払ったのに」
この焦りは、全部私自身の不安だった。娘のためじゃなかった。
「やめたい」と言われた日に夫と話したこと
娘の「やめたい」を聞いた夜、夫に相談した。
私「どうしよう、まだ2か月なのにやめたいって言ってる。」
夫「ミサトは何のために通わせてるの?」
私「……体力づくりと、水に慣れさせたくて。」
夫「それ、今じゃなきゃダメなの?」
その一言で、ハッとした。
「今すぐやらなきゃ」と思い込んでいたのは私だけだった。娘はまだ3歳。プールに慣れるチャンスは、来年だって再来年だってある。
やめる決断をした後に起きたこと
翌週、スイミングを退会した。正直、罪悪感があった。「すぐやめさせる親」だと思われるんじゃないかと。
でも、やめた翌日の娘の表情が全然違った。
朝起きて「今日はプールない?」と聞いてきて、「ないよ」と答えたら、ぱあっと笑顔になった。
あの笑顔を見て、「ああ、この子はずっと我慢してたんだ」と胸が痛くなった。
その後、娘が自分から興味を持ったもの
スイミングをやめて1か月ほど経った頃、娘が保育園で「お絵かき教室に行きたい」と言い出した。
保育園の先生が絵の具遊びをしてくれた日に、すごく楽しかったらしい。
今度は娘の「やりたい」から始まった習い事。体験教室でも目をキラキラさせていた。通い始めて半年になるけど、一度も「やめたい」と言ったことがない。
幼児の習い事で大切だと感じた3つのこと
- 親の焦りで始めない — 周りが始めたからではなく、子ども自身が興味を示したかどうかを見る
- 「やめたい」は悪いことじゃない — 合わないものを早めに見切るのも大事な経験。続けることだけが正解じゃない
- 入会金や月謝で判断しない — 「もったいない」で続けさせると、子どもの心のほうがすり減る
今、習い事で悩んでいるママへ
「始め時」も「やめ時」も、答えは子どもの表情にある。
私は最初、それが見えていなかった。ママ友の情報、ネットの口コミ、入会金の領収書。そういう外側のノイズに振り回されて、目の前の娘の顔を見ていなかった。
子どもが「やりたい」と言った時が始め時。「やめたい」と言った時は、責めるんじゃなくて、まず「そっか、つらかったね」と受け止めてあげてほしい。
習い事はいくらでもやり直せる。でも、「ママはわかってくれなかった」という記憶は、なかなか消えない。
あの日、娘の「やめたい」を聞いてあげられて、本当によかったと思っている。