我が家が子供の「たまり場」になって疲弊した私が家遊び禁止令を出して平穏を取り戻した話

「ピンポーン!」

土曜日の午後1時。
インターホンの画面には、小学3年生の息子のクラスメイトが3人、自転車にまたがって満面の笑みでこちらに手を振っている。

「〇〇くーん!遊ぼう!」

私は、35歳のパート主婦。
平日働いている分、週末は家でゆっくりしたいのに、最近はこの「突然の訪問者」たちのおかげで、私の休日は完全に破壊されていた。

「たまり場」化する我が家

息子が小学3年生になり、行動範囲が広がったのは成長の証だ。
最初は「お友達が遊びに来てくれるなんて嬉しい」と思っていた。

でも、それは大きな間違いだった。

我が家はマンションの1階で、しかも私が専業主婦だと思われているのか、いつの間にか子供たちの「たまり場」になってしまった。

靴を脱ぎ散らかして上がり込み、勝手に冷蔵庫を開けて麦茶を飲む。
ソファの上でジャンプし、お菓子のカスを床に落とす。
「ゲームやらせて!」と勝手にテレビの電源をつける。

私は、まるで彼らの召使いか、無料の学童保育のスタッフのようだった。

見えない親の顔

一番モヤモヤするのは、遊びに来る子供たちの「親の顔が見えない」ことだ。

彼らは、お昼ご飯を食べた直後にやってきて、夕方17時のチャイムが鳴るまで居座る。
その間、彼らの親から「いつもお世話になってます」という連絡が来たことは一度もない。
手土産のジュースやお菓子を持たせてくれる親もいない。

ある日、一人の子が我が家のリビングでジュースをこぼし、私が大切にしていたラグを汚してしまったことがあった。

「あ、こぼれちゃったー」
悪びれる様子もなく、ただ立ち尽くすその子を見て、私の中で何かがプツンと切れた。

私は慌てて雑巾でラグを拭きながら、怒りで手が震えていた。
「どうして私が、他人の子供の粗相の尻拭いをしなきゃいけないの?」

子供同士のトラブルと親の板挟み

さらに厄介なのは、家の中で子供同士のトラブルが起きた時だ。

「〇〇君がゲーム貸してくれない!」
「ずるい!順番守ってよ!」

泣き声や喧嘩の声が聞こえるたびに、私は仲裁に入らなければならない。
自分の子供ならキツく叱れるけれど、他人の子供には気を遣う。
もしここで強く叱って、後で相手の親から「うちの子がひどく怒られた」とクレームが来たらどうしよう、と怖かったからだ。

「もう、家の中で遊ばせたくない」

毎週末、インターホンが鳴るたびに動悸がするようになった。
私の家なのに、私が一番くつろげない場所になってしまった。

「家遊び禁止令」を発動する

ある日曜日の夕方。
子供たちが帰った後の、嵐が過ぎ去ったようなリビングを見て、私はついに決断した。

「もう、土日は家で遊ぶの禁止にする」

息子にそう告げると、「えー!なんで!?」と不満そうな声が返ってきた。

「ママもパパも、土日はゆっくり休みたいの。お家の中は、家族がリラックスする場所だから。お友達と遊ぶなら、公園か児童館にして」

息子は最初は納得いかない様子だったが、私の真剣な顔を見て、渋々頷いた。

「ノー」と言う勇気

翌週末。
いつものように、午後1時にインターホンが鳴った。

私は深呼吸をして、玄関のドアを開けた。
「〇〇くーん!遊ぼう!」

「ごめんね、今日から土日は、お家の中で遊ぶのはお休みにしたんだ。公園なら〇〇君も行けるから、外で遊んできてくれる?」

私がハッキリとそう言うと、子供たちは少し驚いた顔をして、「はーい」と言って自転車で去っていった。

それから、我が家が「たまり場」になることはなくなった。
息子は友達と一緒に公園でサッカーをしたり、児童館で遊んだりしている。

家の中は静かになり、私はようやく「休日の平穏」を取り戻した。

家は「家族の聖域」

子供の友達関係に、どこまで親が介入すべきか。
それは、小学生の親にとって永遠の課題かもしれない。

でも、一つだけ確かなことは、「家」は子供だけのものではなく、親にとっても「休息のための聖域」だということだ。
親がストレスを抱えてまで、子供の友達を招き入れる必要はない。

「家では遊べない」
そのルールを設けることに、罪悪感を感じる必要なんてない。

もし今、子供の友達の訪問に悩んで、自宅で息を潜めているお母さんがいたら。

勇気を出して、「ノー」と言ってほしい。
あなたの家は、無料の児童館じゃない。
あなたが一番リラックスできる、あなたと家族のためだけの場所なのだから。

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