今回は、世界中で大人気のサンドボックスゲームである「マインクラフト」(Minecraft)で、友達と一緒に遊ぶためのマルチプレイサーバーの立て方について紹介します。
一人で黙々とワールドを開拓していくサバイバルも非常に奥が深く魅力的ですが、仲の良い友達と同じ世界に集まって遊ぶマルチプレイは、また格別な楽しさをもたらしてくれるものです。
みんなで力を合わせて巨大な城や実用的な自動化施設を建築したり、危険に満ちた洞窟や異次元の世界へ一緒に冒険に出かけたりすることで、ゲームの楽しさは何倍にも膨らむことでしょう。
しかし、いざマルチプレイを始めようとすると、サーバーの立て方が複雑に感じられたり、専門用語が多くて諦めてしまったりする方も少なくありません。
この記事では、専門的な知識が少ない初心者の方でも迷わずにマルチプレイ環境を整えられるよう、公式サービスから自宅PCを使った方法、外部の便利なレンタルサーバーの活用法まで、分かりやすく丁寧に解説していきます。
マインクラフトにおけるマルチプレイの方法とサーバーの種類
友達と一緒にMinecraftの世界を共有して遊ぶためには、全員が接続するための「サーバー」と呼ばれる共通のゲームスペースを用意する必要があります。
サーバーを用意する方法には、主に以下のような選択肢が存在しており、それぞれの環境や予算、技術的な知識に合わせて最適なものを選ぶことが大切になります。
- 公式の有料マルチプレイサーバー「Realms(レルムズ)」を利用する方法
- 自分のパソコン(自宅PC)をサーバーとして公開し、友達を招待する方法
- 外部のレンタルサーバーやVPS(仮想専用サーバー)を借りて運用する方法
- 無料の簡易サーバー提供サービスを活用して手軽に楽しむ方法
これらの方法には、それぞれにメリットとデメリットが存在するため、特徴を比較しながら自分たちに合ったスタイルを見つけていくと良いですね。
最も手軽で安全な公式サーバー「Realms」を利用する手順
設定の手間をできる限り省き、セキュリティ面でも安心してマルチプレイを楽しみたい場合には、マインクラフト公式が運営している月額制のサーバーサービス「Realms(レルムズ)」を利用するのが非常にお勧めです。
Realmsを利用する最大のメリットは、難しいパソコンの設定やルーターの操作が一切不要で、ゲーム内のメニューから数クリックするだけで誰でも簡単に自分専用のサーバーを作成できる点にあります。
さらに、サーバーの管理者がパソコンの電源を切ってオフラインになっている状態であっても、あらかじめ招待されたメンバーであれば24時間いつでも自由にワールドにログインして遊ぶことができるのも大きな魅力です。
データの自動バックアップ機能も備わっているため、万が一ワールドが壊れてしまったり、荒らされてしまったりした場合でも、数日前の綺麗な状態へ簡単に巻き戻すことができる安心感があります。
具体的な開始手順は以下の通りとなります。
- マインクラフトを起動し、メインメニューから「Realms」を選択します。
- 新規作成またはプランの購入画面に進み、好みの月額プランを選択して契約手続きを行います。
- サーバーが作成されたら、管理画面の「プレイヤーの招待」から、一緒に遊びたい友達のユーザー名を入力して招待を送信します。
- 招待された友達は、自身のゲーム画面のRealmsメニューに届いている招待通知を受託することで、いつでも作成されたワールドへ参加できるようになります。
非常にシンプルな手順で、プライベートかつ安全なマルチプレイ環境が手に入りますので、技術的な設定を避けたい場合はこの方法を最優先で検討してみるのが良いかもしれません。
完全無料で自由度の高い「自宅パソコン」でのサーバーの立て方
毎月のコストをかけることなく、人数制限や設定変更などの自由度を最大に保ちながらマルチプレイを楽しみたい場合は、自分が普段使っているパソコンの中にサーバーを立ち上げる方法が便利です。
ここでは、特に人気の高いJava版マインクラフトでのサーバー構築の流れを詳しく解説していきます。
Java版公式サーバープログラムのダウンロードと初期化
まずは、自分自身のパソコンにマインクラフトの公式サーバープログラムを導入することから始めます。
- マインクラフトの公式サイトにアクセスし、ダウンロードページから最新バージョン(または遊びたい特定のバージョン)の「Minecraft
Server」用jarファイルをダウンロードします。 - デスクトップや任意の場所に、半角英数字で「minecraft-server」といった名前の新しいフォルダを作成し、その中にダウンロードしたjarファイルを配置します。
- フォルダ内に配置したjarファイルをダブルクリックして実行するか、コマンドプロンプト等のプログラムから起動を試みます。
- 初回の起動時は、いくつかの設定ファイルがフォルダ内に自動で生成された直後、プログラムが一度停止します。
- 新しく生成されたテキストファイルの中に「eula.txt」というものがありますので、これをダブルクリックしてテキストエディタで開きます。
- ファイル内の記述にある「eula=false」という部分を探し、ここを「eula=true」に書き換えて上書き保存します。これは、公式の利用規約(EULA)に同意することを意味する重要な設定となります。
- 再度サーバーのjarファイルを実行することで、今度は正常に世界データの生成が開始され、専用のコントロールパネル画面が立ち上がることになります。
これでパソコン内へのサーバーの設置と初期設定は完了となりますが、この段階ではまだ自分のパソコンの中でしか接続することができません。
外部から接続できるようにするためのポート開放手順
自宅のパソコンにインストールしたサーバーへ、離れた場所に住む友達がインターネット経由で接続できるようにするためには、ネットワークの関門であるルーターの「ポート開放」という設定を行う必要があります。
通常、家庭内のネットワークは外部からの不要な接続を遮断する壁で守られていますが、マインクラフトの通信だけを特別に通すための道を開けてあげる作業が必要になります。
- マインクラフトのデフォルトのポート番号は、通常「25565」に設定されています。
- まずは自分のパソコンの「プライベートIPアドレス」(一般的には192.168.で始まる数値)を確認します。これはWindowsのコマンドプロンプトで「ipconfig」と入力することで調べることができます。
- 次に、ブラウザのURL欄にルーターの管理画面用アドレスを入力し、ログインを行います(ルーターの裏面に記載されていることが多いです)。
- 管理画面の中から「ポート転送」「ポートマッピング」「静的IPマスカレード」といった項目を探します。
- 外部からのプロトコルに「TCP/UDP」または「両方」を指定し、ポート番号に「25565」を入力、転送先のアドレスに先ほど調べたパソコンの「プライベートIPアドレス」を指定して登録します。
- セキュリティソフトやWindows
Defenderなどのファイアウォール設定でも、ポート番号「25565」の受信規制を緩和し、Javaの通信を許可するよう設定を変更しておきましょう。
これらの設定が完了したら、次は友達に接続先を教えるステップへと移ります。
友達へ伝えるグローバルIPアドレスの確認方法
ポートの道が開けたら、友達に自分の自宅ネットワークの住所にあたる「グローバルIPアドレス」を教えることで、ようやく接続が可能になります。
グローバルIPアドレスは、先ほど調べたプライベートIPアドレスとは異なり、インターネット全体から識別するための世界に一つだけの住所となります。
確認方法としては、「使用中のIPアドレスを確認できる外部のウェブサイト」へアクセスするのが最も簡単で確実です。
サイト上に表示された「〇〇.〇〇.〇〇.〇〇」といった形式の数字の羅列をコピーし、一緒に遊びたい友達にメッセージ等で伝えてみてください。
友達側の接続手順としては、マインクラフトのマルチプレイメニューから「サーバーを追加」を選び、サーバーアドレスの欄に伝えたグローバルIPアドレスを入力して完了ボタンを押すことで、リストからサーバーに入れるようになります。
自宅サーバーを運用する上での重要な注意点と管理のコツ
無料で自由なカスタマイズが楽しめる自宅PCでのサーバー運用ですが、快適かつ安全に遊び続けるためにはいくつか気をつけておきたいポイントが存在します。
- パソコンの電源を入れておく必要がある:自分がゲームを遊んでいない時でも、友達がそのワールドで遊びたい場合は、サーバー用のパソコンを常に起動し、サーバーソフトを動かし続けておく必要があります。
- PCスペックと回線速度の負担:参加人数が増えるほど、ブロックの破壊や敵モンスターの処理に膨大な計算が必要となるため、サーバーを動かすパソコンには高い性能が求められます。同時に、家庭内のインターネット回線にも大きな負荷がかかるため、動作が重くなる場合は画質設定の調整や参加人数の調整を検討すると良いですね。
- セキュリティへの配慮:グローバルIPアドレスは自宅のネット環境の正確な位置を示す情報であるため、悪意のある第三者に知られるとサイバー攻撃などの標的にされる恐れがあります。そのため、IPアドレスを教える相手は、必ず心から信頼できる親しい友人や知人のみに限定するよう徹底することが極めて重要となります。
もし外部からの接続が上手くいかない場合は、ポート開放の設定が保存されているか、ルーターが二重になっていないか(二重ルーター問題)、あるいはセキュリティ対策ソフトによって遮断されていないかを一つずつ見直してみるのがお勧めです。
外部の無料・有料レンタルサーバーを活用する第三の選択肢
Realmsは少し予算が高く感じられるけれど、自宅PCのスペックやセキュリティへの懸念、ポート開放の難しさに悩みたくないという場合には、外部のレンタルサーバーを利用するという非常に賢い選択肢もあります。
「Aternos」などの無料レンタルサーバーの特徴
世界中で広く利用されている「Aternos(アテルノス)」などの無料サーバーサービスは、一切の費用をかけずにWebブラウザ上の操作だけでポート開放不要のマルチサーバーを作成できます。
メリットとしては、非常に手軽にマルチプレイを開始でき、プラグインやModの導入も直感的に行える点が挙げられます。
一方で、利用者が多い時間帯にはサーバーを起動するまでに長い待ち時間(キュー)が発生したり、一定時間誰もログインしていないと自動でサーバーが停止してしまったりする制限があります。
さらに、無料のサービスであるため動作が重くなりやすく、大人数での快適なプレイや、大規模な装置を動かすサバイバルには少し不向きである点も頭に置いておくと良いかもしれません。
本格的に楽しむなら「VPS(仮想専用サーバー)」の導入がおすすめ
長期的に安定した、自分たちだけの本格的なマインクラフト世界を構築したい場合は、日本の多くの企業が提供している「VPS(仮想専用サーバー)」サービスの利用が非常にお勧めです。
VPSを利用すれば、月額数百円から数千円という手頃な料金で、24時間365日いつでも安定して稼働する超高速なマルチサーバーを手に入れることができます。
最近のVPSサービスでは、「マインクラフト専用の簡単自動構築テンプレート」が用意されているプランが多く存在し、契約時のオプションを選択するだけで、専門的な黒い画面でのコマンド操作を行うことなく、瞬時にマルチサーバーが自動構築される仕組みになっています。
セキュリティも企業の堅牢なシステムで保護されているため、自宅のIPアドレスを公開することなく、安心して友達を何人でも招待して遊ぶことができるのが大きな強みですね。
マルチプレイをより豊かに、快適に進めるための実践Tips
せっかく立てたマルチプレイサーバーですので、メンバー全員がストレスなく末永く楽しめるように、いくつかのちょっとしたテクニックやコツを取り入れてみましょう。
- server.propertiesファイルの調整:サーバーフォルダ内にある設定ファイルをメモ帳などで編集することで、モンスターの出現有無や難易度、対人攻撃(PvP)の無効化などを自由に変更できます。自分たちの好みに合わせて調整してみてください。
- こまめなワールドバックアップの作成:サーバー内の「world」というフォルダを、毎週1回など定期的にコピーして別の場所に保存しておきましょう。これにより、ゲーム内での大規模な火災やクリーパーの大爆発、意図しないトラブルによってワールドが壊れてしまった場合でも、すぐに元の楽しかった時間に戻すことができます。
- プレイヤー同士の簡単なルール決め:共有のチェストの使い方や、他人の建築物の近くでブロックを設置する際のマナーなど、些細なことでも事前に簡単な約束事を作っておくことで、メンバー間の不要なトラブルを防ぎ、みんなが笑顔でプレイを続けられる雰囲気作りにつながるでしょう。
ちょっとした気配りと工夫を行うだけで、マルチプレイの快適さは劇的に向上し、より深いマインクラフトの魅力を存分に引き出すことができるようになります。
まとめ
マインクラフトにおけるマルチプレイサーバーの立て方には、誰でも手軽に始められる公式のRealmsから、自由度の高い自宅PCでの構築、そして安定感抜群のVPSレンタルサーバーまで、様々な選択肢が用意されています。
それぞれの方法に異なる利点がありますので、予算や自身の技術的な経験、友達と遊ぶ頻度などを考慮しながら、最も居心地の良い方法を選んでみてください。
一人で遊ぶ世界も素晴らしいですが、友達と一緒に協力して作り上げた巨大な街や、共に危険を乗り越えた冒険の思い出は、きっと何物にも代えがたい特別な体験になるでしょう。
ぜひお好みの方法でマルチプレイの第一歩を踏み出し、無限の可能性が眠るブロックの世界へと、大切な仲間たちと一緒に旅立ってみましょう。