今回は、日本で年間2万人以上に上る「孤立死」の実態に対する日本（国内）と海外（世界）の反応を紹介します。
海外の反応（Overseas reaction）
「日本社会の人間関係の変化を象徴する現象だと思う。家族構造の変化や少子化、そして日本人が持つ文化的価値観が、特に高齢者の間で孤立死が高い水準で続く原因になっている」
「これは現代社会の闇の部分を映し出している。人口減少と超高齢化が進む日本は、私たちの国々が将来直面する問題の先行事例として真剣に研究すべきだ」
「日本だけでなく、世界中の先進国で起きている社会的孤立の問題。人々がオンラインでつながっているのに、実際の人間関係は希薄になっている皮肉な現実を感じる」
「驚くべきことに、孤立死の8割が男性だという。女性と違って、男性は一人暮らしをしていると地域社会に溶け込む能力が低いのかもしれない」
「コドクシ（孤独死）という言葉が英語圏で使われるようになったことは、この問題が国際的に認識されている証拠。日本のケースから学び、私たちの社会でも対策を考えるべき時が来ている」
日本の反応（Japan’s reaction）
「数字を見て愕然とした。2万人以上の方が誰にも気づかれずに亡くなるなんて、私たちの社会はどうなってしまったのか」
「高齢者だけの問題と思われがちだけど、実は全体の3割は現役世代（15～64歳）なんだよね。社会全体の問題として捉える必要がある」
「私の近所でも高齢者の一人暮らしが増えていて心配。町内会で見守り活動を始めたけど、プライバシーとのバランスが難しい」
「バブル崩壊後の長引く不況で、未婚者や離婚者、失業者が増加したことも原因の一つ。経済的な問題が社会的孤立を深めている」
「家族形態の変化は避けられないけど、新しい形のコミュニティづくりが必要。テクノロジーを活用した見守りシステムなど、現代に合った対策を考えるべき」
「『迷惑をかけたくない』という日本人特有の感覚も孤立死の一因。助けを求めることを恥じない文化を育てていくことも大切」
「男性が8割を占めるというデータに驚いた。男性は仕事中心の生活から退職すると、社会とのつながりを失いやすいのかもしれない」
「私の父も一人暮らしだけど、最近は電話に出ないことがある。今回のニュースを見て不安になり、今日にでも様子を見に行こうと思う」
「行政の対応だけでは限界がある。隣近所の助け合いや声かけなど、私たち一人ひとりができることから始めるべき」
「孤立死した方の遺体発見までの期間が長くなるほど、周囲の住民にとってもトラウマになる。早期発見のためのシステム作りが急務」
「認知症の増加も関連していると思う。自分で助けを求められない人をどう支えるか、社会全体で考えていく必要がある」
「一人暮らしの高齢者は2040年までにさらに増加すると予測されている。今から対策を考えないと、さらに深刻な問題になる」
「私は民生委員をしているが、訪問しても応答がない場合、どこまで踏み込んでいいのか判断が難しい。プライバシーと安全のバランスが課題」
「孤立死が起きた住宅は『事故物件』として扱われ、価値が下がる問題もある。個人の問題だけでなく、不動産市場にも影響している」
「子どもたちが都会に出て行き、地方の高齢者が一人残される現実。オンラインでつながるだけでなく、定期的な帰省や交流の大切さを感じる」
「孤立死を防ぐために、地域のつながりを再構築する取り組みが各地で始まっている。私も地域のサロン活動に参加して、少しでも力になりたい」