今回は、自宅でのインターネット環境を快適にするための、光回線やWi-Fiルーターの選び方と速度を改善するヒントについて紹介します。
インターネットの速度が遅いと感じたら
動画配信サービスで映画を見ていたら途中で止まってしまったり、オンライン会議中に相手の映像がカクカクしてしまったりした経験はないでしょうか。スマートフォンやパソコンが新しくても、それを繋ぐ「インターネット回線」が不安定だと、どうしてもストレスを感じてしまいます。
近年は、自宅で仕事(テレワーク)をしたり、高画質な動画を楽しんだりすることが当たり前になり、家庭におけるインターネット環境の重要性は以前にも増して高まっています。
通信速度に不満がある場合、いきなり回線の契約を変える前に、まずは「今、家のどこに原因があるのか」を少しだけ確認してみるのがおすすめです。
回線の種類と特徴を知る
自宅でインターネットを使うための回線には、大きく分けて3つの種類があります。
- 光回線(固定回線):電柱から家の中に光ファイバーのケーブルを引き込むタイプです。通信速度が最も速く、家族みんなで同時に使っても安定しているため、動画をたくさん見る方やオンラインゲームをする方には必須の選択肢と言えます。
- ホームルーター(置くだけWi-Fi):コンセントに挿すだけで、携帯電話の電波(4Gや5G)を使ってインターネットに繋がるタイプです。工事が不要なため、引っ越したその日からすぐに使えます。
- モバイルWi-Fiルーター:持ち運びができる小型のルーターです。家でも外でも使えますが、通信速度や安定性は上の2つに比べるとやや劣ります。
もし現在、ホームルーターやモバイルWi-Fiを使っていて「遅い」と感じている場合は、光回線への乗り換えを検討するタイミングかもしれません。
光回線選びのポイントと「IPv6」
新しく光回線を契約しようと調べ始めると、「〇〇光」というサービスがたくさんあって迷ってしまうかもしれません。
実は、どの会社を選んでも使っている「光ファイバーの線自体(NTTの回線など)」は同じであることが多いのですが、通信を繋ぐためのルール(プロバイダの仕組み)によって速度に違いが出ることがあります。
快適な通信のための「IPv6」
光回線を選ぶ時に、ぜひチェックしていただきたいキーワードが「IPv6(アイピーブイシックス)」または「v6プラス」という通信方式に対応しているかどうかです。
簡単に言うと、従来の通信方式(IPv4)が「車で渋滞しやすい一般道」だとしたら、新しい通信方式(IPv6)は「スイスイ走れる専用の高速道路」のようなものです。特に、インターネットが混雑しやすい夜間や休日に、この「IPv6」に対応していると、速度が落ちにくく快適に通信できると言われています。最近の光回線サービスは標準で対応していることが多いですが、念のため確認しておくと安心です。
Wi-Fiルーターの置き場所を見直す
「光回線を契約しているのに速度が出ない」という場合、一番の原因として考えられるのは、家の中にWi-Fi(無線)の電波を飛ばす「Wi-Fiルーター」の置き場所や、ルーター自体の古さです。
Wi-Fiの電波は、水や金属、コンクリートの壁などに吸収されやすいという弱点があります。
ルーターの正しい置き場所
- 家の中心に置く:電波はルーターを中心にボールのように広がっていくため、家の端っこ(窓際など)に置くと、反対側の部屋まで電波が届きにくくなります。
- 床から1メートルほど高くする:床に直置きすると、電波が床や家具に遮られてしまいます。棚の上など、少し高い位置に置くのが理想的です。
- 隠さない:ルーターの見た目が気になって、テレビの後ろや箱の中に隠してしまうと、電波が遮断されてしまいます。できるだけ見通しの良い場所に置いてあげてください。
また、ルーターは24時間365日働き続けているため、熱を持って動きが鈍くなることがあります。月に1回程度、電源のコンセントを抜いて数分休ませてから(再起動してから)使い始めると、速度が改善することがあります。
まとめ
快適なインターネット環境は、日々の生活の「見えない土台」のようなものです。土台がしっかりしていれば、動画も仕事もストレスなくスムーズに進めることができます。
「最近、家のWi-Fiが遅いな」と感じたら、まずはルーターの置き場所を見直したり、再起動を試したりしてみてください。それでも改善しない場合や、ルーターを5年以上同じものを使い続けている場合は、最新の規格(Wi-Fi6など)に対応したルーターへの買い替えを検討してみるのも良いかもしれません。
ご自身の使い方(動画を見る頻度や、同時に使う人数など)に合わせて、無理のない範囲で通信環境を整え、快適なデジタルライフを楽しんでみてください。