今回は、これからキャンプやハイキングなどのアウトドアを始めたいと考えている初心者の方向けに、最初に揃えておきたい基本のグッズについて紹介します。
自然の中で過ごす魅力と最初のハードル
木々のざわめきや鳥のさえずりを聞きながら、美味しい空気を胸いっぱいに吸い込む。アウトドアの最大の魅力は、日常の喧騒から離れ、大自然のゆったりとした時間の中で心身をリフレッシュできることです。焚き火の炎をぼんやりと眺めたり、外で淹れたコーヒーを飲んだりする時間は、何にも代えがたい贅沢な体験となります。
しかし、「いざキャンプを始めよう!」と思っても、アウトドア用品店には数え切れないほどの専門的な道具が並んでおり、「何から買えばいいのか分からない」「全部揃えると高額になりそう」と、最初の一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
アウトドアを無理なく始めるためのコツは、最初からすべてを完璧に揃えようとしないことです。まずは「日帰りのデイキャンプ」や「チェアリング(椅子だけを持って公園などに行くこと)」から始め、必要なものを少しずつ買い足していくのがおすすめです。
必ず揃えたい「三種の神器」
どんなアウトドアスタイルでも、これだけは最初に持っておきたいという基本の3つのアイテムがあります。それは「椅子」「テーブル」そして「明かり(ランタン)」です。
- アウトドアチェア:自然の中でくつろぐための最重要アイテムです。座面の高さが低い「ローチェア」は、足を投げ出してゆったりと座れるため、現在のキャンプの主流となっています。必ずお店で実際に座ってみて、長時間座っても疲れないか、自分の体に合っているかを確認してください。
- 小さなテーブル:飲み物やちょっとしたお菓子を置くためのテーブルです。最初は、折りたたんでカバンに入るサイズのコンパクトなもの(アルミ製などが軽くて便利です)が一つあれば十分です。
- LEDランタン:日が落ちてからのキャンプ場は想像以上に暗くなります。火を使うランタンは雰囲気がありますが、初心者には扱いが難しいため、まずはスイッチ一つで安全に点灯し、テントの中でも使えるLEDランタンを用意しましょう。
快適に眠るための寝具選び(宿泊する場合)
日帰りで慣れてきて「一晩泊まってみよう」となった時、テントの次に重要になるのが「寝具(シュラフとマット)」です。アウトドアで「よく眠れなかった」という経験は、次のキャンプへのモチベーションを大きく下げてしまいます。
地面の硬さと冷気を防ぐ「マット」
実は、寝袋(シュラフ)以上に大切なのが、寝袋の下に敷く「マット」です。自然の地面は小石があったり、デコボコしていたりします。また、夜になると地面からの冷気が直接体に伝わってきます。
- ウレタンマット(クローズドセル):広げるだけですぐに使え、軽くて丈夫です。価格も手頃なので最初の1枚におすすめです。
- インフレーターマット:バルブを開けると自動的に空気が入って膨らむマットです。ウレタンマットよりも厚みがあり、クッション性が高いため、家のベッドに近い感覚で眠ることができます。
寝袋は、行く季節(気温)に合わせて選びますが、最初は春から秋までの3シーズン使える「封筒型(長方形の寝袋)」を選ぶと、布団のようにゆったりと寝返りが打てて快適です。
食事を楽しむための調理グッズ
外で食べるご飯は、たとえカップラーメンであっても、いつもより何倍も美味しく感じられる魔法がかかっています。
調理グッズも最初から大掛かりなツーバーナー(二口のガスコンロ)などを買う必要はありません。
コンパクトな熱源とクッカー
- シングルバーナー:カセットガス(CB缶)が使える一口サイズのバーナーが一つあると、お湯を沸かしたり、簡単な調理をしたりするのに大活躍します。スーパーで売っているガス缶が使えるタイプが便利です。
- クッカーセット:鍋とフライパンがセットになっていて、重ねて(スタッキングして)コンパクトに収納できる調理器具です。アルミ製は軽くて熱伝導が良く、焦げ付き防止加工がされているものが扱いやすいです。
まとめ
アウトドアグッズ選びの楽しさは、「自分の秘密基地」を作り上げていくようなワクワク感にあります。
最初から高価なブランドのもので統一する必要はありません。まずは手頃な価格のものや、家にあるもの(紙皿やカセットコンロなど)を代用しながら、少しずつ「外で過ごすこと」に慣れていってみてください。
実際に自然の中で過ごしてみると、「次はもう少し大きなテーブルが欲しいな」「もっとリラックスできる椅子がいいな」と、自分に必要なものが自然と見えてくるはずです。焦らず、自分のペースでお気に入りの道具を揃えながら、あなただけのアウトドアライフをのんびりと楽しんでみてください。