今回は、音楽やラジオをもっと良い音で楽しみたい初心者の方向けに、オーディオ機器の選び方とおすすめの始め方について紹介します。
「良い音」で聴くことの魅力
スマートフォンと付属のイヤホンで手軽に音楽が聴けるようになった現在、「わざわざ専用のオーディオ機器を揃える必要があるのだろうか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、少しだけこだわったオーディオ機器を通して音楽を聴いてみると、今まで気づかなかったボーカルの息遣いや、奥で鳴っている小さな楽器の音色、そしてまるで目の前で演奏しているかのような臨場感に驚かされることがあります。「良い音」に触れる体験は、いつもの音楽をより深く、そして心を豊かにしてくれる特別な時間へと変えてくれると言われています。
オーディオの世界は「沼」と呼ばれるほど奥が深いものですが、最初から高価な機材を揃える必要はありません。まずはご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく始められるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
どこで、どんな風に聴きたいかを決める
オーディオ機器を選ぶ前に、自分がどのようなシチュエーションで音楽を楽しみたいかをイメージしてみましょう。
- 通勤・通学中に:電車の中や歩きながら、外の音を気にせず音楽に没頭したい
- 部屋でリラックスしながら:家事の合間や寝る前に、部屋全体に心地よい音を響かせたい
- パソコン作業のオトモに:デスクに向かっている時に、高音質な音楽で集中力を高めたい
この「聴きたいシーン」が明確になると、自分にぴったりの機材が自然と見えてきます。
外出先で楽しむ:ワイヤレスイヤホン
通勤や散歩など、外で音楽を聴くことが多い方に最初におすすめしたいのが「完全ワイヤレスイヤホン」です。ケーブルがないため、満員電車で他の人のカバンに引っかかったり、マスクやメガネの紐と絡まったりするわずらわしさがありません。
最近のワイヤレスイヤホンは音質が飛躍的に向上しており、スマートフォンとつなぐだけで手軽に高音質を楽しむことができます。
選ぶ時の注目ポイント
- ノイズキャンセリング機能:周囲の雑音(電車の走行音やエアコンの音など)を打ち消してくれる機能です。音量を上げすぎなくても音楽がクリアに聞こえるため、耳への負担も減らすことができます。
- 装着感(フィット感):どんなに音が良くても、耳に合わずに痛くなってしまっては台無しです。可能であれば、お店で実際に耳に入れてみて、自分の耳の形に合うかを確認することをおすすめします。
- バッテリーの持ち時間:ケースと本体を合わせて、何時間連続で再生できるかもチェックしておきたいポイントです。
お部屋で楽しむ:Bluetoothスピーカー
家の中で音楽を楽しみたい方には、スマートフォンと無線でつなげる「Bluetooth(ブルートゥース)スピーカー」がおすすめです。大がかりな配線が必要なく、好きな場所に持ち運んで音楽を鳴らすことができます。
キッチンで料理をしながら、あるいはベランダでコーヒーを飲みながらなど、生活のさまざまなシーンに音楽を寄り添わせることができます。
スピーカー選びのヒント
- 防水機能:お風呂場やキッチンなどの水回りで使いたい場合は、防水性能(IPXという規格で表示されます)がついているものを選ぶと安心です。
- サイズと音のバランス:一般的に、スピーカーはサイズが大きいほど低音(ベースやドラムの音)がしっかり響く傾向があります。持ち運びやすさを重視するなら小型のものを、据え置きで迫力のある音を楽しみたいなら少し大きめのものを選ぶと良いでしょう。
- デザイン:お部屋のインテリアとして常に目に入るものなので、木目調やファブリック素材など、お部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶのも楽しみの一つです。
パソコンで楽しむ:小型アクティブスピーカー
在宅ワークなどでパソコンの前にいる時間が長い方には、パソコンの両脇に置くタイプの「小型アクティブスピーカー(アンプ内蔵スピーカー)」がぴったりです。
パソコンのモニター内蔵スピーカーと比べると、音の立体感やクリアさが格段に良くなります。音楽を聴く時はもちろん、動画を見たり、オンライン会議の相手の声を聴き取ったりする時にも大変重宝します。
USBケーブル一本でパソコンと繋ぐだけで音が出るタイプも多く、機械の操作が苦手な方でも簡単に設置することができます。
まとめ
オーディオの世界は難しそうに見えますが、難しく考える必要はありません。まずは「今の環境(スマートフォンやパソコン)に、少しだけ良い音をプラスする」という気軽な気持ちで始めてみてください。
ワイヤレスイヤホンで通勤時間を特別なものにしたり、Bluetoothスピーカーでお部屋の雰囲気をカフェのように変えたりと、一つの機材を導入するだけで、日常の風景は驚くほど色鮮やかになります。
音の好みは人それぞれ違うため、「他の人が良いと言っているから」と無理に合わせるのではなく、お店で実際に自分の好きな曲を試聴してみて、「この音、なんだか心地よいな」と感じる直感を大切に選んでみてください。