今回は、これから何か新しいスポーツを始めようと考えている初心者の方に向けて、スポーツ用品の賢い揃え方と選び方のコツを紹介します。
「形から入る」のは悪いこと?
ランニング、テニス、ゴルフ、ヨガなど、新しいスポーツに挑戦しようと思い立った時、まず最初にするのが「道具(スポーツ用品)を揃えること」です。
よく「初心者がいきなり形(道具)から入るのは良くない」と言われることがありますが、決してそんなことはありません。専用のウェアやシューズを身につけることで、「よし、やるぞ!」というスイッチが入り、モチベーションが大きく上がります。また、専用の道具は安全に体を動かすために作られているため、ケガの予防という観点からも「形から入る」ことはとても理にかなっていると言えます。
ただし、最初からプロが使うような高価な最高級モデルをすべて揃える必要はありません。「お金をかけるべき部分」と「最初は安く済ませてよい部分」を見極めることが、賢い道具の揃え方になります。
絶対にお金をかけるべきは「シューズ」
どんなスポーツでも、最も重要で、最初にお金をかけるべきなのは「専用のシューズ」です。
- ランニング:着地の衝撃を和らげるクッション性の高いランニングシューズ
- テニス:前後左右の激しい動きに耐え、足首を保護するテニスシューズ(コートの材質に合わせる必要があります)
- フィットネス(ジム):室内での動きやすさと安定性を重視したトレーニングシューズ
「スニーカーなら何でもいいだろう」と普段履きの靴で激しい運動をしてしまうと、膝や腰を痛める大きな原因になります。シューズだけは、必ずスポーツ用品店に行き、専門のスタッフに足のサイズを測ってもらって、自分の足にぴったりと合うものを選んでください。
ウェアは「専用」でなくても大丈夫
シューズとは反対に、最初はあまりお金をかけなくても良いのが「ウェア(服)」です。
もちろん、各スポーツの専用ウェアは機能性が高く快適ですが、初心者のうちは、「動きやすくて、汗をよく吸い、すぐに乾く素材(ポリエステルなど)」であれば十分です。最近は、お手頃な価格のファストファッションブランドでも、非常に高機能なスポーツ用のウェアがたくさん販売されています。
重ね着(レイヤリング)で体温調節を
スポーツをする時は、想像以上に体温が変化します。そのため、分厚い服を1枚着るのではなく、薄手の服を重ね着して、暑くなったらすぐに脱げるようにしておくのが基本です。
- ベースレイヤー(肌着):肌に直接触れる部分。汗を素早く吸い取って乾かす素材を選びます。
- ミドルレイヤー(中間着):保温のための服。フリースや薄手のスウェットなどが適しています。
- アウターレイヤー(上着):風や雨を防ぐための服。ウインドブレーカーなどがこれにあたります。
道具(ギア)は「レンタル」を活用する
テニスのラケットやゴルフのクラブなど、そのスポーツ特有の道具(ギア)については、最初から購入するのではなく、まずは「レンタル」を利用するのが一番賢い方法です。
初心者のうちは、自分にどんなプレースタイルが合っているのか、どの重さの道具が使いやすいのかが全く分かりません。また、「始めてみたけれど、自分には合わなかった」とすぐにやめてしまう可能性もゼロではありません。
スクールや施設で何度かレンタル品を使って練習し、少し上達して「このスポーツをずっと続けていきたい」と確信してから、自分専用の道具を購入(マイギアデビュー)しても決して遅くはありません。
まとめ
新しいスポーツ用品を揃える時間は、これから始まる新しい挑戦へのワクワク感に満ちたとても楽しい時間です。
「シューズだけは妥協せずしっかりと選び、ウェアは手頃なもので代用し、道具はレンタルで様子を見る」というメリハリをつけることで、初期費用を抑えながら安全にスポーツを始めることができます。
お気に入りのシューズの紐をしっかりと結び、新しいウェアに袖を通した時の「よし、行くぞ」という清々しい気持ち。その感覚を大切にしながら、怪我なく楽しいスポーツライフをスタートさせてみてはいかがでしょうか。