今回は、自宅の庭やベランダを自分好みの空間に変える、エクステリア(外構)の庭づくりとDIYの始め方について紹介します。
庭づくり(エクステリアDIY)の魅力
「エクステリア」という言葉は、家の外側の空間全体(庭、門扉、アプローチ、塀など)を指す言葉です。家の中(インテリア)を好みの家具や雑貨で飾るように、家の外側も自分らしく整えることで、住まい全体の居心地の良さは格段に上がります。
しかし、業者に依頼すると費用が高額になりがちなため、最近では自分で少しずつ手を加える「DIY(Do It
Yourself)」での庭づくりが人気を集めています。休日の晴れた日に、土に触れながら作業をする時間は、それ自体が素晴らしいリフレッシュになります。
最初から完璧な英国風庭園を目指す必要はありません。まずは「小さな一角」から始めて、少しずつ自分の理想の空間に育てていくのが、失敗しない庭づくりのコツと言えます。
庭で「何をしたいか」を想像する
作業を始める前に、まずは完成した庭でどのような時間を過ごしたいかを具体的にイメージしてみましょう。
- リラックス空間:テーブルと椅子を置いて、休日の朝にコーヒーを飲みたい
- ガーデニング:季節の花々を育てて、リビングからの景色を楽しみたい
- 家庭菜園:子供と一緒にプチトマトやハーブなどを育てて、収穫を楽しみたい
- 遊び場:子供が安全に遊べる砂場や、夏にビニールプールを出せるスペースが欲しい
この「目的」が決まると、庭のどこに何を配置すれば良いのか(ゾーニング)が自然と見えてきます。
初心者が始めやすいDIYアイデア
庭づくりというと、レンガを積んだりコンクリートを流したりする大掛かりな作業を想像しがちですが、もっと手軽に、そして安全に雰囲気を変えられる方法がたくさんあります。
敷くだけ、並べるだけの簡単DIY
- 防草シート+砂利敷き:庭の雑草対策として最も効果的で、見た目も美しくなる方法です。土の上に防草シートを敷き、その上に好みの色の砂利(化粧砂利)を敷き詰めるだけで、見違えるように整った印象になります。防犯面でも、歩くと音が鳴るため効果的です。
- ジョイントタイルの設置:ベランダやテラスの床に、パズルのように連結できる人工木や陶器のタイルを敷き詰めるDIYです。殺風景だったコンクリートの床が、あっという間に温かみのあるカフェのテラスのように変わります。
- 置くだけのレンガ・花壇づくり:モルタル(セメント)を使わずに、土を少し掘ってレンガを並べるだけで、立派な花壇の枠を作ることができます。形を変えたい時もすぐにやり直せるため、初心者におすすめです。
植物(シンボルツリー)の選び方
庭の主役となる「シンボルツリー(記念樹)」を一本植えるだけで、外観の印象は大きく変わります。
初心者の方が木を選ぶ時は、見た目の好みだけでなく、「お手入れのしやすさ」も重要なポイントになります。
育てやすい木の特徴
- 常緑樹と落葉樹の違い:一年中葉がついている「常緑樹(オリーブやシマトネリコなど)」は目隠しになりますが、落ち葉の掃除が必要です。一方、秋に葉が落ちる「落葉樹(アオダモやモミジなど)」は、四季の移ろいを感じられますが、冬は少し寂しい印象になります。
- 成長のスピード:成長が早すぎる木は、こまめな剪定(枝の切り戻し)が必要になり手入れが大変です。成長が緩やかな木を選ぶと、管理が楽になります。
- 日当たりと環境:植えたい場所が「一日中日当たりが良いのか」「半日陰なのか」を確認し、その環境に合った木を園芸店で相談して選ぶと失敗が少なくなります。
まとめ
DIYでの庭づくりは、「一度完成したら終わり」ではなく、季節や家族の成長に合わせて少しずつ変化させていく「終わりのない楽しみ」でもあります。
焦って庭全体をいっぺんに作り上げようとすると、作業が辛くなってしまうこともあります。「今週は花壇の枠を並べるだけ」「来週はお花を2つ植えるだけ」といったように、無理のないペースで少しずつ進めていくのが、庭づくりを長く楽しむための秘訣です。
ホームセンターや園芸店をゆっくりと見て回りながら、自分らしい心地よい空間をデザインしていくプロセスを、ぜひ存分に楽しんでみてください。あなたが手をかけた庭は、きっと日々の暮らしに優しい彩りを添えてくれることでしょう。