今回は、いざという時に役立つ、食品の長期保存と備蓄のヒントやコツを紹介します。
日常の延長でできる「ローリングストック」という考え方
災害などのもしもの時に備えて、食品を長期保存しておくことはとても大切です。しかし、「防災用」として特別な非常食をまとめて買い込み、そのまま賞味期限を切らしてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、日常的に食べているものを少し多めに買い置きし、古いものから消費して、使った分だけ新しく買い足す「ローリングストック」という方法です。これなら、特別な非常食を用意しなくても、常に一定量の新しい食料を家庭に備蓄しておくことができます。食べ慣れた味を非常時にも食べられるという安心感も、この方法の大きなメリットといえそうです。
長期保存に向いている食品選びのポイント
ローリングストックを実践するにあたり、どのような食品を選べばよいのでしょうか。ポイントは、常温で長く保存でき、調理の手間がかからないものです。
主食となる炭水化物を確保する
エネルギーの源となる主食は、最も重要な備蓄品です。
- お米(無洗米):水が貴重な非常時において、研ぐ必要のない無洗米はとても重宝します。ペットボトルに入れて冷蔵庫や冷暗所で保管すると、虫の発生を防ぎながら鮮度を保ちやすくなります。
- 乾麺(パスタ・そうめん・うどん):賞味期限が長く、省スペースで保管できるのが魅力です。カセットコンロなどでお湯を沸かせば調理でき、腹持ちも良い食品です。
- シリアルやクラッカー:調理不要でそのまま食べられるため、手軽なエネルギー補給として役立ちます。
たんぱく質やビタミンを補う缶詰・レトルト
主食だけでなく、おかずとなる食品もバランスよく備蓄しておきたいところです。
- 肉や魚の缶詰:ツナ缶、焼き鳥缶、サバ缶などは、そのまま食べても美味しく、たんぱく質をしっかり摂取できます。
- 野菜のトマト煮やコーン缶:不足しがちなビタミンを補うのに役立ちます。
- レトルトカレーや牛丼:温めなくても食べられるタイプのものを選ぶと、ガスや電気が止まった時でも安心です。
保存環境を整えて鮮度をキープする
適切な食品を選んでも、保存環境が悪いと傷むのを早めてしまいます。長期保存を成功させるためには、保管場所にも気を配る必要があります。
「冷暗所」が基本のルール
多くの常温保存食品は、直射日光が当たらず、温度や湿度の変化が少ない「冷暗所」での保管が推奨されています。キッチンのシンク下や床下収納、直射日光の入らないパントリーなどが適しています。ただし、シンク下は湿気がこもりやすい場合があるため、スノコを敷いたり除湿剤を置いたりするなどの工夫をするとよいでしょう。
賞味期限の見える化で管理をラクに
ローリングストックを続けるコツは、賞味期限の管理を難しくしないことです。買ってきた食品を収納棚にしまう際、手前に賞味期限が近いもの、奥に新しいものを配置するルールを徹底しましょう。また、見えにくい缶詰のフタやレトルト食品の箱の側面に、マジックで大きく賞味期限を書いておくと、パッと見ただけで消費すべきタイミングがわかるようになります。
まとめ
食品の長期保存と備蓄は、特別なことをするのではなく、日々の買い物の延長線上で無理なく続けることが大切です。「ローリングストック」を取り入れ、普段から少し多めに常備する習慣をつけることで、いざという時の安心感に繋がります。まずは、いつも食べている缶詰やレトルト食品を1つ多く買うところから始めてみてはいかがでしょうか。