【Excel】MacでExcelを使う方法とWindows版との違い

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今回は、MacでExcel(エクセル)を使用する方法とWindows版との主な違いを紹介します。
MacでExcelを使う具体的な方法、無料版と有料版の違い、Windows版との相違点、効率的な使い方のコツまで解説します。

MacでExcelを使う3つの方法

MacでExcelを利用する方法は、大きく分けて3つあります。利用目的や予算に応じて最適な方法を選択しましょう。

無料のオンライン版(Excel for the web)

Microsoftアカウントがあれば、ブラウザ上で完全無料でExcelを使用できます。インターネット接続が必要ですが、基本的な表計算作業やグラフ作成には十分対応可能です。ただし、マクロ機能や一部の高度な関数は使用できません。

有料のサブスクリプション版(Microsoft 365)

月額または年額で料金を支払うサブスクリプション形式です。常に最新バージョンを使用でき、OneDriveクラウドストレージも付属します。Microsoft 365 Personalの場合、年額21,300円(月額2,130円)で利用可能で、1か月の無料お試し期間も設けられています。

買い切り版(Office 2024)

一度購入すれば永続的に使用できる買い切り版です。Excel単体で22,370円(Microsoft公式サイト)、Word・PowerPointとセットのOffice Home 2024で34,480円(Microsoft公式サイト)となっています。長期間使用する予定の方にはコストパフォーマンスが良い選択肢です。

Mac版とWindows版Excelの主な違い

Mac版Excelは基本的な機能はWindows版と同等ですが、いくつかの相違点があります。

ショートカットキーの違い

最も大きな違いはショートカットキーです。Windows版の「Ctrl」キーがMac版では「Command」キーに置き換わります。例えば、コピーの場合、Windows版は「Ctrl+C」ですが、Mac版は「Command+C」となります。また、「Alt」キーは「Option」キーに対応します。

使用できない機能

Mac版では一部の機能に制限があります。WEBSERVICE関数ENCODEURL関数FILTERXML関数などのWeb系APIを利用する関数は使用できません。また、データ入力フォーム機能やWindows Object系のマクロも制限されています。

操作性の違い

貼り付けオプションのショートカットキーでの操作ができない、ファイル切り替えがアプリ単位になるなど、細かな操作性の違いがあります。しかし、これらの違いは設定変更やカスタマイズである程度改善できます。

無料版と有料版の機能比較

MacでExcelを使用する際、無料版と有料版の機能差を理解することが重要です。

無料版(Excel for the web)の制限

無料版では、マクロやVBA機能が使用できません。また、一部の関数や条件付き書式、高度なデータ分析機能も制限されています。インターネット接続が必須で、オフラインでの作業はできません。

有料版で利用できる追加機能

有料版では、ピボットテーブルやPower Pivot、複雑な数式、マクロ機能など、高度なデータ分析機能が利用できます。また、大容量のOneDriveストレージや、Microsoftサポートも受けられます。

Mac版Excel導入手順

Mac版Excelの導入は、選択した利用方法によって手順が異なります。

無料版の場合

Microsoft 365オンラインにアクセスし、Microsoftアカウントでサインインします。その後、Excelアイコンをクリックして「空白のブック」を選択すれば、使用開始できます。

有料版の場合

Microsoft公式サイトから希望するプランを選択し、購入手続きを行います。購入後、アカウントページから「Officeのインストール」を選択し、ダウンロードしたインストーラーを実行します。インストール完了後、ライセンス認証を行えば利用開始できます。

Mac版Excel効率化のコツ

Mac版Excelを効率的に使用するためのコツを紹介します。

ショートカットキーのカスタマイズ

Mac版では、「ツール」メニューから「ショートカットキーのユーザー設定」を選択し、よく使う機能に独自のショートカットキーを割り当てられます。これにより、Windows版に近い操作感を実現できます。

フォントキャッシュの削除

文字化けが発生した場合は、Macをセーフモードで起動してフォントキャッシュを削除すると改善されることがあります。

アドインの管理

動作が重い場合は、不要なアドインを無効化することで改善される場合があります。Excelの設定からアドインを管理し、必要なもの以外は無効にしましょう。

代替ソフトとの比較

MacでExcelの代わりとなるソフトウェアも存在します。

Numbers

Appleが提供する無料の表計算ソフトで、Macに標準搭載されています。基本的な表計算機能を備え、Excelファイルの読み込みも可能ですが、高度な機能や完全な互換性は期待できません。

Googleスプレッドシート

Googleが提供する無料のWeb版表計算ソフトです。リアルタイム共同編集機能があり、クラウドベースで作業できる利便性がありますが、Excelの全機能は網羅していません。

まとめ

MacでExcelを使用することは十分可能で、用途に応じて無料版から有料版まで選択肢があります。基本的な表計算作業であれば無料版でも対応可能ですが、業務で本格的に使用する場合は有料版の導入をおすすめします。

Windows版との違いは主にショートカットキーや一部機能の制限にありますが、設定やカスタマイズにより使いやすさを向上させることができます。

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